“おやじばし”の漢字の書き方と例文
語句割合
親父橋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親父橋おやじばしが渡しで廓がよいに不便だろうと、遊女屋側からかけたので、遊人それを徳とし、その特志家を——実は商業上手を、おやじおやじと尊称した名が残ったのであると記録にもある。
両国から親父橋おやじばしまで歩いて、当時江戸での最も繁華な場所とされている芳町よしちょうのごちゃごちゃとした通りをあの橋のたもとに出ると、いもの煮込みで名高い居酒屋には人だかりがして
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
親父橋おやじばしを渡りかゝると、あとからけて来たらしい一人の者が、つか/\と寄って来て、先ず横合から供の提灯をたゝき落して置いて、いきなりに桂斎先生の左の胸のあたりを突きました。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)