トップ
>
見窮
>
みきは
ふりがな文庫
“
見窮
(
みきは
)” の例文
平次は其處まで
見窮
(
みきは
)
めて、元の部屋に引返すと、鐵之助は一人の少年を背中から押しやるやうに、部屋の中へ押し込んで居りました。
銭形平次捕物控:256 恋をせぬ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
歸りて之を煮んとする時、ロオザが兄なる人我等の住める
草寮
(
こや
)
に憩ひて、我目の
開
(
あ
)
くべきを
見窮
(
みきは
)
め、我を拿破里に
率
(
ゐ
)
て往きぬ。手術は功を奏せり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
平次は死骸の横に廻つて丁寧に拜んだ上、ザツと全部の樣子を見渡し、それから恐ろしく念入りに部分々々を
見窮
(
みきは
)
めて行くのでした。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「庇の上に足跡があるかないか、あの窓の格子が外せるかどうか、——それを
見窮
(
みきは
)
めなきや、きめてかゝるわけに行かないよ」
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お鶴がさう言ふ迄もなく、お勝手の雨戸にも敷居にも、大きな傷のあることは、その間に家中を嗅ぎ廻つてゐる、ガラツ八もよく
見窮
(
みきは
)
めてをりました。
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
ベタベタ
膏藥
(
かうやく
)
を貼つたり、
躄
(
ゐざり
)
の
眞似
(
まね
)
までして、佐原屋の樣子を
見窮
(
みきは
)
め、娘お筆の身を見守つて居たのです。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ありましたよ。先づ何より氣の付いたのは、たつた四日の間に、あの女を横縱十文字に
見窮
(
みきは
)
めて、あんなに多勢の男に騷がれるのも無理は無いと思ひましたよ」
銭形平次捕物控:281 用心棒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いや、仕掛けに變りのないことを
見窮
(
みきは
)
めずに、東海坊は火を付けさせるものか。曲者が穴にもぐり込んだのは東海坊が壇に上つてから枯柴に火をかける迄の間だ」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこで、せめては同じ町内に住んで、惡人の行く末を
見窮
(
みきは
)
め、伜が成人の上、故主に歸參のお願ひする筈で、今日まで相待つたのぢや。伜は當年七歳、あとせめて十年
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
稽古矢に火口と
硫黄
(
いわう
)
をつけて飛ばし、屋根の上に射込んで、福島嘉平太をおびき出し、屋根の上の怪し火を
見窮
(
みきは
)
めるところを生垣立と板塀越しに、槍で突き殺し、その死骸へ
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眞相を
見窮
(
みきは
)
めるためには、其處から
手繰
(
たぐ
)
つて行かなければ——と平次は考へたのです。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「無駄だらうよ、拙者でさへ
見窮
(
みきは
)
めかねた。闇を飛んで來た矢を娘にわかる筈もない」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「下手人は何處から入つて、何處から逃げたか、それを
見窮
(
みきは
)
めて置きたい」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
幸ひ町役人達は提灯を用意したので、家の中は簡單に
見窮
(
みきは
)
められました。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「工夫は良いが、曲者の姿でも
見窮
(
みきは
)
めたのか」
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
窮
常用漢字
中学
部首:⽳
15画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当