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覆
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かや
ふりがな文庫
“
覆
(
かや
)” の例文
細君は漸く體を動かし始めて、
覆
(
かや
)
つた糊を拭き取つたり、飛び散つた文殼を纒めたりして、鼻を啜り上げながら其邊を片附け始める。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
東京芝白金の
近郊
(
ちかく
)
に
谷峡
(
たに
)
が三つ寄つた所がある。そこは、あちらもこちらも滴る許りの
緑翠
(
みどり
)
で飾られて居るので唯谷間の湿つぽい去年の稲の株がまだ
覆
(
かや
)
されて居ない田圃だけに緑がない。
死線を越えて:01 死線を越えて
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
細君はまだ默つて木像の如く坐つて居る。「奧さん雜巾は?」と三藏は
覆
(
かや
)
つた糊皿を見て心配さうに細君の顏を見る。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
“覆”の解説
覆(ふく)(sa: mrakṣa、ムラクシャ)は、仏教が教える煩悩のひとつ。
自己の誤ちの隠蔽。利益を失う・不利益を蒙ることを恐れて、自分が為した罪を隠すこと。
しかし、自分の為した罪を隠す人は、後に、必ず悔い悲しむ。
説一切有部の五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ。唯識派の『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。
(出典:Wikipedia)
覆
常用漢字
中学
部首:⾑
18画
“覆”を含む語句
顛覆
転覆
日覆
反覆
修覆
覆面
雨覆
轉覆
覆布
傾覆
打覆
覆被
押覆
引覆
覆奏
覆水
鞍覆
被覆
上覆
覆羽
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