トップ
>
袒
>
かたぬ
ふりがな文庫
“
袒
(
かたぬ
)” の例文
衣服を
袒
(
かたぬ
)
ぎながら、関羽は
瘡
(
きず
)
を病んでいる
片臂
(
かたひじ
)
を医師の手にまかせ、なお右手では碁盤に石を打っていた。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
商客
諾
(
うべな
)
えば彼ら大いに火を焚き
袒
(
かたぬ
)
ぎて
繞
(
めぐ
)
り坐り煙草を吸う。商客一同
鞭
(
むち
)
を執りてその周囲を踊り廻り、その肩と背を
劇
(
はげ
)
しく
笞
(
むち
)
うつも彼ら平気で
何処
(
どこ
)
に風吹くかという体で喫烟し、時に
徐
(
しず
)
かに談話す。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「警察焼打」といふ意外の結果を
来
(
きた
)
せしかば、市内は
俄
(
にわか
)
に無警察の状態に陥り、これ見よといふ風に、
態々
(
わざわざ
)
袒
(
かたぬ
)
ぎて大道を濶歩するもの、自慢げに
跣足
(
すあし
)
にて横行するもの、無提灯にて車を
曳
(
ひ
)
くものなど
東京市騒擾中の釣
(新字旧仮名)
/
石井研堂
(著)
袒
漢検1級
部首:⾐
10画
“袒”を含む語句
偏袒
左袒
袒裼
偏袒右肩
左袒方
片袒
臂袒
袒免