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衰兆
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すいちょう
ふりがな文庫
“
衰兆
(
すいちょう
)” の例文
そういう法皇を奉じて、まだまだ、
衰兆
(
すいちょう
)
の見えない平家を
廟堂
(
びょうどう
)
から追い落そうなどとしても、
所詮
(
しょせん
)
、躍るもの自身の自滅以外、何らの運動となるわけのものではない。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
最後となっては、劉禅の親政と、
宦人
(
かんじん
)
黄皓
(
こうこう
)
の専横などが、いよいよ
衰兆
(
すいちょう
)
に拍車をかけていた。
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼は、わが子の無事成長を見たことよりも、その一瞬に、甲軍の
衰兆
(
すいちょう
)
を直感して、父として
欣
(
よろこ
)
ぶこと以上のよろこびを、べつなところに、もっと大きく、ひとり歓喜していたのであった。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
漢室の
衰兆
(
すいちょう
)
、
蔽
(
おお
)
いがたしと見るや、
姦臣
(
かんしん
)
輩出
(
はいしゅつ
)
、内外をみだし、主上はついに、洛陽を捨て、長安をのがれ給い、玉車に
塵
(
ちり
)
をこうむること二度、しかもわれら、
草莽
(
そうもう
)
の微臣どもは、憂えども力及ばず
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すでに後退を示した
衰兆
(
すいちょう
)
の一歩であった。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
衰
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
兆
常用漢字
小4
部首:⼉
6画
“衰”で始まる語句
衰
衰頽
衰弱
衰微
衰残
衰勢
衰褪
衰亡
衰凋
衰容