はかりざを)” の例文
一俵掛けて、兄弟してうんと力を入れた時は、二人とも顔が真紅まつかに成る。地主ははかりざを平均たひらになつたのを見澄まして、おもりの糸を動かないやうに持添へ乍ら調べた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
これには代へじ、「慈悲」の御手みては祕むれど、銀のはかりざを
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)