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衝立
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つった
ふりがな文庫
“
衝立
(
つった
)” の例文
三郎は今にも泣き出そうとする子供の様な表情で、いつまでもいつまでも黙りこくって
衝立
(
つった
)
っていました。
屋根裏の散歩者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
平兵衛の舟がその右側を漕いでいた。平兵衛は舟の
胴
(
どう
)
の
間
(
ま
)
に
衝立
(
つった
)
って
上流
(
かわかみ
)
の水の
勢
(
いきおい
)
を見ていた。
水面に浮んだ女
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
李張は夢が
醒
(
さ
)
めたようにその前に
衝立
(
つった
)
っていたが、心残りがして帰れないのでその邸宅の
周囲
(
まわり
)
を歩きはじめた。そして、裏門の方に往ってみると裏門の横手の垣に添うて小さな丘があった。
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
私は三枚の百円札を手にして長い間、ぼんやりと
衝立
(
つった
)
っていました。
盗難
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
行詰
(
ゆきづめ
)
に石垣に寄せて
縁側
(
えんがわ
)
のようにした
一幅
(
ひとはば
)
の
桟橋
(
さんばし
)
がかかっていて、その下には大川の水が物の秘密を包んでいるように
満満
(
まんまん
)
と
湛
(
たた
)
えていた。二人は河の
面
(
おもて
)
を見入った
後
(
のち
)
に黙って顔を見合して
衝立
(
つった
)
った。
水魔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“衝立”の解説
衝立(ついたて)は、日本の家屋(とりわけ、伝統的家屋)で用いられる、パーティション(間仕切り)用家具の一種。襖障子・板障子・組子などといった障壁に使える物に台脚を取り付けることで自立する調度品に仕立てたもので、屋内にて、間仕切り、目隠し、風除け、装飾性・芸術性などを目的に用いられる。
(出典:Wikipedia)
衝
常用漢字
中学
部首:⾏
15画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“衝立”で始まる語句
衝立岩