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行当
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ゆきあた
ふりがな文庫
“
行当
(
ゆきあた
)” の例文
旧字:
行當
そつと
旧
(
もと
)
のやうに書物の
間
(
あひだ
)
に収めて、
猶
(
なほ
)
もその
辺
(
へん
)
の一冊々々を
何心
(
なにごゝろ
)
もなく
漁
(
あさ
)
つて
行
(
ゆ
)
くと、今度は思ひがけない一通の手紙に
行当
(
ゆきあた
)
つた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
初
(
はじめ
)
の烏ハタと
行当
(
ゆきあた
)
る。驚いて身を
開
(
ひら
)
く。紳士
其
(
そ
)
の袖を
捉
(
とら
)
ふ。初の烏、
遁
(
のが
)
れんとして
威
(
おど
)
す真似して、かあ/\、と烏の声をなす。泣くが如き女の声なり。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
親兄弟もない
一人法師
(
ひとりぼつち
)
で、今線路を切つたあの兎のやうに、或時は野宿したり、或時は人の家の
納屋
(
なや
)
に寝たり
行当
(
ゆきあた
)
りばツたりに世を渡つて来た身の上だ。
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
わたしは君の先祖を調査してブウリーに
行当
(
ゆきあた
)
った時、わたし自身の推論の恐ろしさに身震いしないではいられなかった。ブウリーの名は戸籍簿にはない。大川新太郎で行止りになっている。
偉大なる夢
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
何でも上根岸八十二番とか思うていたが家々の門札に気を付けて見て行くうち前田の
邸
(
やしき
)
と云うに
行当
(
ゆきあた
)
ったので
漱石師
(
そうせきし
)
に聞いた事を思い出して裏へ廻ると小さな
小路
(
こうじ
)
で角に
鶯横町
(
うぐいすよこちょう
)
と札が打ってある。
根岸庵を訪う記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
そっと
旧
(
もと
)
のように書物の間に収めて、なおもその辺の一冊々々を何心もなく
漁
(
あさ
)
って行くと、今度は思いがけない一通の手紙に
行当
(
ゆきあた
)
った。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
“行当”で始まる語句
行当岬