トップ
>
血泥
>
ちどろ
ふりがな文庫
“
血泥
(
ちどろ
)” の例文
「それ、好きな念仏でも
吠
(
ほ
)
ざけ」と、杖や
足蹴
(
あしげ
)
に
弄
(
もてあそ
)
んで、彼のからだを
血泥
(
ちどろ
)
にまろばせて
抛
(
ほう
)
り出した。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
通されて平伏した二人は
血泥
(
ちどろ
)
もそのままな戦場の身なりである。尊氏は後ろの頼春へむかって
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
土に寝、木の
洞
(
ほら
)
にひそみ、食物も火も用いない物ばかり食っていたらしいことは——そのボロボロな衣服や、
素足
(
すあし
)
の
血泥
(
ちどろ
)
や、そして急に獣じみてきた眼つきにも、わかる。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
首の細いお
染
(
そめ
)
人形や久松人形も
血泥
(
ちどろ
)
によごれて、箱と一緒に踏みつぶされていたが、ふと、有村が隙を狙って拾い取ったのは、その人形とともに箱の中から飛びだしていた
桐油紙
(
とうゆ
)
で包んだ一
帖
(
じょう
)
の
秘冊
(
ひさつ
)
。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
泥
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
“血”で始まる語句
血
血眼
血腥
血統
血汐
血痕
血潮
血飛沫
血相
血糊