“蜿:のた” の例文
“蜿:のた”を含む作品の著者(上位)作品数
岡本綺堂8
ラデャード・キプリング1
小栗虫太郎1
“蜿:のた”を含む作品のジャンル比率
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集4.8%
文学 > 英米文学 > 小説 物語1.7%
文学 > 日本文学 > 戯曲0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
利八の話によると、番頭と小僧はきょうまで熱が下がらないで、生殺なまころしの蛇のようにのたうち廻っている。
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
往来のまん中にも大きな蛇がのたくっていて、わたしは時々におどろかされたことを記憶している。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
単にそればかりでなく、熱にもだえて苦しんで、さながら蛇のようにのたうちまわる。
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
岡持にはかなり大きい鰻が四、五本ぐらいのたくっているのを、私は見た。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
岡持にはかなり大きい鰻が四、五本ぐらいのたくっているのを、私は見た。
御堀端三題 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼は今、玉藻がむいてくれたうりの露をすこしばかりすすって、死にかかった蛇のように蒲莚がまむしろの上にのた打っていた。それを慰めるのは玉藻がいつもの優しい声であった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それから二つの自己がまた一つになると、過ぎ去った日の事どもをだんだんにたどりながら、ベッドの上でのたうち廻っている、ただの私(半分発狂し、悪魔にかれた私)になった。
權六 幸ひ今日は主親しゆうおやの命日といふでも無し、殺生するにはあつらへ向きぢや。下町からのたくつて来た上り鰻、山の手奴が引つ掴んで、片つぱしから溜池ためいけの泥に埋めるからさう思へ。
番町皿屋敷 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
勿論、ここらで蛇や蛙をみるのは珍らしくないので、一匹や二匹のたくっているのならば、誰もそのままに見過ごしてしまうんですが、何分にもたくさんの蛇が一つにあつまって、盛りあがるようにとぐろをまいているんですから、よほど変っています。
半七捕物帳:34 雷獣と蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そして、死体をやや斜めにすると、ドロリと重たげに流れ出した血液で、たちまち屍光にぼっと赤らんだ壁が作られ、それがまるで、割れた霧のように二つに隔てられてゆき、その隙間に、ノタリノタリと血がのたくってゆく影がしるされていった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その後もこわごわ三度の膳を運んで居りました。しかしだんだん考えてみると、幽霊が飯を食う筈もありません。怖いもの見たさが又手伝って、天気のいい日に又そっと覗いてみますと、うす暗い隅の方から大きい蛇——およそ一丈もあろうかと思われる薄青いような蛇が、大きい眼をひからせてのたくって来るようです。
半七捕物帳:20 向島の寮 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)