“主親”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうおや60.0%
しゅおや20.0%
しゆうおや20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万一甚太夫に遅れては、主親しゅうおやをも捨てて一行に加わった、武士たる自分の面目めんぼくが立たぬ。——彼はこう心の内に、堅く思いつめていたのであった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「して、お身は何をたずねられまする。主親しゅおやの仇か、大切の宝か。」と、小坂部は彼に同情するようにまた訊いた。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
權六 幸ひ今日は主親しゆうおやの命日といふでも無し、殺生するにはあつらへ向きぢや。下町からのたくつて来た上り鰻、山の手奴が引つ掴んで、片つぱしから溜池ためいけの泥に埋めるからさう思へ。
番町皿屋敷 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)