“大蜿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおう50.0%
おおうね50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足許は偃松はいまつ大蜿おおうねりで、雲は方々の谷から、しきりに立ち登る、太古の雲が、初めて山の肌に触れたのは、この辺からではあるまいか、そうして執念深く、今もなおあの山に、つきまとって
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
ふもとの川の橋へかかると、鼠色の水が一杯で、ひだをうって大蜿おおうねりにうねっちゃあ、どうどうッて聞えてさ。真黒まっくろすじのようになって、横ぶりにびしゃびしゃと頬辺ほっぺたを打っちゃあ霙が消えるんだ。
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)