“おおうね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大畝66.7%
大蜿33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南岳より北の方へ大畝おおうねりに畝って行く事半里で、連嶺第二の低地、その先きは盆地で沢山の残雪、雪解けの水も流れている。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
一方が小山のすそ、左が小流こながれを間にして、田畑になる、橋向うへ廻ると、山の裙は山の裙、田畑は田畑それなりの道続きが、大畝おおうねりして向うに小さな土橋の見えるあたりから
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふもとの川の橋へかかると、鼠色の水が一杯で、ひだをうって大蜿おおうねりにうねっちゃあ、どうどうッて聞えてさ。真黒まっくろすじのようになって、横ぶりにびしゃびしゃと頬辺ほっぺたを打っちゃあ霙が消えるんだ。
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)