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蛟龍
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こうりゅう
ふりがな文庫
“
蛟龍
(
こうりゅう
)” の例文
新字:
蛟竜
玄徳は深く嘆じて、あの高士があれほどに激賞するからには、まさしく
深淵
(
しんえん
)
の
蛟龍
(
こうりゅう
)
。まことの隠君子にちがいない。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
千仞
(
せんじん
)
の雪峰より
蛟龍
(
こうりゅう
)
が跳って岩下に飛び降るかのごとき趣がある。あるいはまた徐々と布を引いたように落つる滝もあり
蜿蜒
(
えんえん
)
として白旗の流れて居るようなのもある。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
ところで、この道誉もですが、正月は一度近江へ帰国し、またすぐ
上
(
のぼ
)
りますが、しばしはこれへ伺えぬかもしれませぬ。とまれ世は
有為転変
(
ういてんぺん
)
、
蛟龍
(
こうりゅう
)
も
淵
(
ふち
)
に潜む時もありとか。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蛟龍
(
こうりゅう
)
の
璧
(
たま
)
を
弄
(
ろう
)
する ような天然画の有様がある。そうしてその両岸の山の黒岩の間に斑紋になって居る雪は、あたかも
斑
(
まだら
)
に飛んで居る〔白〕雲のごとき有様に想像されて余程面白く感じたです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
ただいまのところ、
表向
(
おもてむ
)
き
大講会奉行所
(
だいこうえぶぎょうしょ
)
まで
参加
(
さんか
)
を申しだしてあるものはこれだけであるが、
当日
(
とうじつ
)
にいたって、かくれた
麒麟
(
きりん
)
、
蛟龍
(
こうりゅう
)
のたぐいが、ぞくぞくとあらわれる見こみです
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「いや
蛟龍
(
こうりゅう
)
も、時に会わねば、いたしかたございません」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“蛟龍(
蛟竜
)”の解説
蛟龍(こうりゅう、こうりょう、蛟竜)、すなわち蛟(コウ; jiāo)は、中国の竜の一種、あるいは、姿が変態する竜種の幼生(成長の過程の幼齢期・未成期)だとされる。『本草綱目』などでは鱗を有する竜類とされる。
(出典:Wikipedia)
蛟
漢検1級
部首:⾍
12画
龍
部首:⿓
16画
“蛟”で始まる語句
蛟
蛟竜
蛟蜃
蛟蝄
蛟鰐