蘆薈ろかい)” の例文
灰皿にも用いよう。がねがわくば、竜涎りゅうぜん蘆薈ろかい留奇とめきの名香。緑玉エメラルド、真珠、紅玉ルビイらせたい。某国なにがし——公使の、その一品ひとしなおくりものに使ってから、相伝えて、外国の註文が少くない。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女の髪の毛の甘い匂のように、更にまた蘆薈ろかいが雑った……ところがそんな一切の有像うぞうたちまち一つに融合してしまったんだ。強靱無比な、堅牢な一大荘厳——思想も言葉も絶したんだ。