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薄鬚
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うすひげ
ふりがな文庫
“
薄鬚
(
うすひげ
)” の例文
『なにしろ近頃非常に沈んで居られるのは事実だ。』と尋常四年の教師は、
腮
(
あご
)
の
薄鬚
(
うすひげ
)
を掻上げ乍ら言ふ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
くるしいの、淋しいの、乱雲が湧き立ったのという
気障
(
きざ
)
な言葉は、見どころのある男子の口にせぬものです。とても本気では聞いて居られぬ言葉です。もう
薄鬚
(
うすひげ
)
も生えているのに、情無い。
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
翁は
薄鬚
(
うすひげ
)
を
生
(
はや
)
した口元に笑を含ませ
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
『一寸待つて呉れ給へ。』と
薄鬚
(
うすひげ
)
のある尋常四年の教師が冷静な調子で言つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
競馬好きな馬博士は、「そこだ、そこだ」とばかりで、身を
悶
(
もだ
)
えて、左の手に持った山高帽子の上へ
頻
(
しきり
)
と
握拳
(
にぎりこぶし
)
の鞭をくれる。大佐は
薄鬚
(
うすひげ
)
を
掻※
(
かきむし
)
りました。今、源は百間ばかりも進んだのでしょう。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
鬚
漢検1級
部首:⾽
22画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷