“薄鬚”の読み方と例文
読み方割合
うすひげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『なにしろ近頃非常に沈んで居られるのは事実だ。』と尋常四年の教師は、あご薄鬚うすひげを掻上げ乍ら言ふ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
くるしいの、淋しいの、乱雲が湧き立ったのという気障きざな言葉は、見どころのある男子の口にせぬものです。とても本気では聞いて居られぬ言葉です。もう薄鬚うすひげも生えているのに、情無い。
新ハムレット (新字新仮名) / 太宰治(著)
翁は薄鬚うすひげはやした口元に笑を含ませ
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)