薄煙うすけぶり)” の例文
あの、薄煙うすけぶり、あの、靄の、一際夕暮を染めたかなたこなたは、遠方おちかたの松のこずえも、近間なる柳の根も、いずれもこの水のよどんだ処で。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
両側もろがはの立枯並木、しも見れば一側ひとかは並木なみき、時をりにとまる鴉もその枝の霜にすぼまり、渡り鳥ちらばる鳥もその空に薄煙うすけぶり立つ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
両側もろがはの立枯並木しも見れば一側ひとかは並木、時をりにとまる鴉もその枝の霜にすぼまり、渡り鳥ちらばる鳥もその空に薄煙うすけぶり立つ。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)