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薄氷
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うすらひ
ふりがな文庫
“
薄氷
(
うすらひ
)” の例文
「ツインガレラの顔は
脂粉
(
しふん
)
に荒らされてゐる。しかしその
皮膚
(
ひふ
)
の下には
薄氷
(
うすらひ
)
の下の水のやうに何かがまだかすかに
仄
(
ほの
)
めいてゐる。」
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
水杭の根に
薄氷
(
うすらひ
)
がからみ、折蘆のあいだで、チチと鋭い千鳥の声がきこえる。
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
夜
(
よ
)
もすがら底びえしつつありたるが
暁
(
あかつき
)
庭
(
には
)
に
薄氷
(
うすらひ
)
が見ゆ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
冬の田に月の光の來るとき
稻莖
(
いなぐき
)
は見ゆさざら
薄氷
(
うすらひ
)
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
薄氷
(
うすらひ
)
の溶くる春のあをさに
蛇の花嫁
(新字旧仮名)
/
大手拓次
(著)
▼ もっと見る
結びあまりし今朝の
薄氷
(
うすらひ
)
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
それは丁度朝日の光の
薄氷
(
うすらひ
)
にさしてゐるやうだつた。彼は彼女に好意を持つてゐた。しかし恋愛は感じてゐなかつた。のみならず彼女の体には指一つ
触
(
さは
)
らずにゐたのだつた。
或阿呆の一生
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
冬の田に月の光の来るとき
稲茎
(
いなぐき
)
は見ゆさざら
薄氷
(
うすらひ
)
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“薄氷”の解説
薄氷(うすごおり)は、富山県小矢部市の老舗和菓子店「五郎丸屋」の銘菓で、薄氷のかけらを真似て作られた干菓子である。富山産の糯米でつくった薄い煎餅種に、卵白と和三盆でつくった糖蜜を塗り、矩形や梯形などの不定形に切ったのちに熱処理して仕上げられる。富山の三大銘菓の1つに挙げられる。
(出典:Wikipedia)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
氷
常用漢字
小3
部首:⽔
5画
“薄氷”で始まる語句
薄氷嶺