蔦葛つたかつら)” の例文
こらへて吉兵衞漸々やう/\起上おきあがり大事をかゝへし身の爰にてむなしく凍死こゞえしなんも殘念ざんねんなりと氣をはげまし四方を見廻みまはせば蔦葛つたかつらさがりてあるを見付是ぞ天のあたへなりと二しなの包みを脊負せおひまとふ葛を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
高い石垣いしがき蔦葛つたかつらがからみついて、それが真紅しんくに染まっているあんばいなど得も言われぬ趣でした。
春の鳥 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)