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蒔散
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まきち
ふりがな文庫
“
蒔散
(
まきち
)” の例文
いづれも感情を
制
(
おさ
)
へきれないといふ風で、肩を怒らして歩くもあり、板の間を踏み鳴らすもあり、中には塩を掴んで庭に
蒔散
(
まきち
)
らす弥次馬もある。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
何
宜
(
い
)
いのさ、これはお前にこれは姉さんに、大きいので帳場の払ひを取つて残りは
一同
(
みんな
)
にやつても宜いと仰しやる、お礼を
申
(
まをし
)
て頂いてお出でと
蒔散
(
まきち
)
らせば
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
禮
(
れい
)
を
申
(
まをし
)
て
頂
(
いたゞ
)
いてお
出
(
い
)
でと
蒔散
(
まきち
)
らせば、これを
此娘
(
このこ
)
の十八
番
(
ばん
)
に
馴
(
な
)
れたる
事
(
こと
)
とて
左
(
さ
)
のみは
遠慮
(
ゑんりよ
)
もいふては
居
(
ゐ
)
ず、
旦那
(
だんな
)
よろしいのでございますかと
駄目
(
だめ
)
を
押
(
お
)
して
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
蒔
漢検準1級
部首:⾋
13画
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
“蒔散”で始まる語句
蒔散染