菊池寛きくちかん)” の例文
芥川龍之介あくたがわりゅうのすけ谷崎潤一郎たにざきじゅんいちろう菊池寛きくちかん倉田百三くらたひゃくぞう賀川豊彦かがわとよひこの新らしい作を読耽よみふけるものもやはり『金色夜叉』を反覆愛読しておる。
弟たちは、実はその雑誌を菊池寛きくちかんのところへ送っていたのであるが、菊池がそれを芥川に見せたものらしい。
一人の無名作家 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
サンプルをお目にかければ、床次竹二郎とこなみたけじろう菊池寛きくちかん与謝野晶子よさのあきこ山室軍平やまむろぐんぺい賀川豊彦かがわとよひこ喜多村緑郎きたむらろくろう中村吉右衛門なかむらきちえもん堺利彦さかいとしひこ丸山鶴吉まるやまつるきち、ざっとこんな工合である。
西隣塾記 (新字新仮名) / 小山清(著)
菊池寛きくちかんの『不壊ふえ白珠しらたま』のうちで「媚態」という表題の下に次の描写がある。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
けれどもあたしたちの代弁者だいべんしゃうそのように一人もいないじゃないの? 倉田百三くらたひゃくぞう菊池寛きくちかん久米正雄くめまさお武者小路実篤むしゃのこうじさねあつ里見弴さとみとん佐藤春夫さとうはるお吉田絃二郎よしだげんじろう野上弥生のがみやよい、——一人残らず盲目めくらなのよ。
文放古 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
だいぶまえのことであるが、一葉の記念碑がその住居の跡に建てられて、電車通りにある西徳寺で、故人をしのぶ講演会が催されたことがあった。馬場孤蝶ばばこちょう菊池寛きくちかん長谷川時雨はせがわしぐれの三人が来て話をした。
安い頭 (新字新仮名) / 小山清(著)