草相撲くさずもう)” の例文
きいてみると、一度はカングリ警部の一行で、あと来た男は六尺ぢかい草相撲くさずもうの横綱みたいな男だというから、これは神山東洋である。
不連続殺人事件 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
村の鎮守ちんじゅ草相撲くさずもうぼんおどりなどもみなそれで、だから児童はこれを自分たちの遊びと思い、のちにはそのために、いよいよ成人が後へ退いてしまうのである。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
伝兵衛のほうは、綽名あだなの通り出ッ尻で鳩胸。草相撲くさずもうの前頭とでもいった色白のいい恰幅かっぷく。何から何まで反対なので、二人が並ぶと、実以じつもって、対照の妙を極める。
草相撲くさずもう前頭まえがしらのような恰幅かっぷくのいいからだをゆすりながら近づいて来て、この場のようすを眺めて