茶飯ちやめし)” の例文
火のの散るなかをうろ/\駈けづり廻つて、帰途かへりには茶飯ちやめしの一杯も掻き込んで、いゝ気で納まつてゐた。
やがてくれるまでたづねあぐんで、——あかしの茶飯ちやめしあんかけの時刻じこく——神樂坂下かぐらざかした、あの牛込見附うしごめみつけで、顏馴染かほなじみだつた茶飯屋ちやめしやくと、其處そこで……覺束おぼつかないながら一寸ちよつと心當こゝろあたりが付いたのである。
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)