“茶経”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃきょう66.7%
さきょう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、茶の味をで合うなどはおろか、陸羽りくう茶経ちゃきょうひとつ読んだことのないのが多い。——茶の会は、とどのつまり、ただの乱痴気らんちきな大酒宴で終ってしまった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そういう方面の多くの書きものの中で、まず大いに兄を芸術鑑賞の立場からも動かしたろうと思われるのは、なんと言っても陸羽りくうの『茶経ちゃきょう』であったろうと自分は想像する。
茶の本:01 はしがき (新字新仮名) / 岡倉由三郎(著)
などと、かたりで、中華ではしんのころから紳士のあいだで愛飲されだして、唐の陸羽りくうは、茶経さきょうという書物しょもつさえあらわしている。また、鬱気うつきを散じるによく、血滞けったいを解くによろしい。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)