茶経ちゃきょう)” の例文
だが、茶の味をで合うなどはおろか、陸羽りくう茶経ちゃきょうひとつ読んだことのないのが多い。——茶の会は、とどのつまり、ただの乱痴気らんちきな大酒宴で終ってしまった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そういう方面の多くの書きものの中で、まず大いに兄を芸術鑑賞の立場からも動かしたろうと思われるのは、なんと言っても陸羽りくうの『茶経ちゃきょう』であったろうと自分は想像する。
茶の本:01 はしがき (新字新仮名) / 岡倉由三郎(著)