“色悪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いろあく93.3%
イロアク6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれが天性の色の白さもきわだつのであるが、こう見くらべたところ、お十夜の色悪いろあくな、一角の魁偉かいいな、周馬のにきびだらけの面相などとは
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ、どうして、梶原という役は、あれで色悪いろあくにはなっているが、ほんとうはなかなか腹のある奴だから、わりふられたって怒るがものはねえや」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
男性のすつきりしたと言ふ美其物の様な人なのですから、在来の実悪ジツアク色悪イロアクなど言ふ役処には、理想的形と気分とを具へた人でありませう。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)