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船澗
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ふなま
ふりがな文庫
“
船澗
(
ふなま
)” の例文
毎夜のように
密貿易
(
ぬけがい
)
の船頭が入り込み、
船澗
(
ふなま
)
へけしからぬ
水馴竿
(
みなれざお
)
を振込むのを知らずにいるようでは、たいした器量人と思えない
うすゆき抄
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「見てみろ、また高楼に灯が入った。道益の一ノ姫は、今夜も
船澗
(
ふなま
)
をあけて、谷戸の
業平
(
なりひら
)
に夜舟を漕がせる気とみえる。これでもう
五
(
い
)
つ
夜
(
や
)
つづけうちだが、ようまァ精の出ることだ」
うすゆき抄
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
まだ時間があるからとおっしゃって、あそこはなんという
通
(
とおり
)
なの、
明石町
(
あかしちょう
)
船澗
(
ふなま
)
のあたりにそっくりな河岸のレストラントで、見事な海老や生海丹なんかご馳走してくだすって、それから
ユモレスク
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
翌朝、道益は起きぬけに府中へ下り、
船澗
(
ふなま
)
のそばで上荷の宰領をしていたが、谷戸へやった手の者が、
午
(
ひる
)
ごろになっても帰って来ないので気にしだした。といって何事があろうとも思えない。
うすゆき抄
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
船
常用漢字
小2
部首:⾈
11画
澗
漢検準1級
部首:⽔
15画
“船”で始まる語句
船
船橋
船室
船首
船頭
船渠
船長
船尾
船乗
船暈