船津ふなつ)” の例文
船津ふなつの阪本の弘法井は、今でも路通る人が花を上げお賽銭さいせんを投げて行きます。高家たかいえ水飲谷みずのみだににあるのは、弘法大師が指先で穿ったといって結構な水であります。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「わしも、平湯から船津ふなつへ越さざあならねえから、一緒に高山までおともをしてもいいでがんす」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
他ではまだ同じ名は耳にしないが、紀州の有田郡、飛騨ひだの高山や船津ふなつ、東北では伊達だて郡の掛田かけだなどでこれをイドグサと呼んでいる。富山県の射水いみず郡ではイケバタまたはイケノハタという。