舁夫かごや)” の例文
舁夫かごやの安吉と重三郎を連れて荷足の仙太郎が刀の詮議に土手へかゝって参ると、人立ひとだちが有りますから、仙太郎も立止り覗いて見て
宗達は驚いて抱起したが、舁夫かごや此処こゝまでの約束だというので不人情にも病人を見棄てゝ、其の儘ずん/\往ってしまいました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
舁夫かごやの安吉を連れまして宅へ帰り、其の晩二人を泊めましたが、仙太郎の女房おかじには何事だか頓と分りません。
舁「てめえは幇間か何んだかおらッちは知らねえ、どうせ舁夫かごやだから洒落なんざア知るもんか、おらッち二人を乗っけて担げよ、サア担がれよう、ヤイ担げ/\」
刺青ほりものだらけの舁夫かごやが三枚で飛ばして参り、路地口へ駕籠をおろし、あおりを揚げると中から出たのはお久で、昨日きのうに変る今日きょう出立いでたち、立派になって駕籠の中より出ながら
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お竹は例の胴巻から金を出して勘定をいたし、そこ/\手廻りを取片附け、明日あすは早く立とうと舁夫かごやや何かを頼んで置きました。其の晩にそっと例の早四郎が忍んで来まして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
文「これ/\舁夫かごや駄賃だちん幾許いくらでもやるから浅貝の宿しゅくまでやって呉れ」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と話しながらまいりますと、二人の舁夫かごや
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)