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肥
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こやし
ふりがな文庫
“
肥
(
こやし
)” の例文
無量の亭主どもが戦場の
肥
(
こやし
)
になれば、フランス中に寡婦や未亡人が満ちあふれるであろうから、この事業はかならず当るはずだ、などと考えていたのではなかろうか。
青髯二百八十三人の妻
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
谷底に下りたところで氷が音を立ててはじけ、
肥
(
こやし
)
の滲みた堅い雪のかけらが道から跳ね飛んで、ぴしりと私の顔を打った。ひた奔る馬は余勢を駆って、
上
(
のぼ
)
りも下りに劣らぬ疾さで駈けあがる。
妻
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それは憐みの心がさう思はせるのであらう。老いた人が次の代の為めに夢を伝へる姿は、それは本来の美しさである。密林の朽木がわかい下草の
肥
(
こやし
)
になる犠牲の様態には、畏敬に伴ふ美があらう。
本の装釘
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
“肥”の意味
《名詞》
(こえ) こやし。肥料。また、肥料に用いる糞尿。
(出典:Wiktionary)
肥
常用漢字
小5
部首:⾁
8画
“肥”を含む語句
肥桶
肥満
肥料
土肥
堆肥
肥桶臭
肥大
小肥
肥溜
肥柄杓
大兵肥満
肥肉
肥満漢
肥料溜
豬肥
肥料桶
肥後
肥沃
肥立
下肥
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