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聖餐
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せいさん
ふりがな文庫
“
聖餐
(
せいさん
)” の例文
そのうえ、犯人に対してもつとめてキリスト教的な交わりを絶やさぬようにして、教会の
勤行
(
きんこう
)
にも
聖餐
(
せいさん
)
にも参列させるし、施物も分けてやる。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
彼は
聖餐
(
せいさん
)
が風に投げ散らされるのを見る牧師のようであり、偶像の上に通行人が
唾
(
つば
)
してゆくのを見る道士のようだった。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
宗教は
聖餐
(
せいさん
)
にあらず、洗礼にもあらず、但しは、法則にも、誡命にもあらざるなり、赤心の悔改と赤心の信仰とは、いかなる塲合に於ても尤も大なる宗教なり。
復讐・戦争・自殺
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
教会では
聖餐
(
せいさん
)
侍童のつとめをし、間もなく補祭になった。軍隊でも優秀な成績をあげて伍長に昇進した。
青髯二百八十三人の妻
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
かくて籠城以来、本丸に翻って居た
聖餐
(
せいさん
)
の聖旗も地に落ちて、さしもの乱も終りを告げたのであった。
島原の乱
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
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父の子は世界の罪を
贖
(
あがな
)
うために殺される。その肉と血にあずかるのが「
聖餐
(
せいさん
)
」である。かかる密儀に関連してイエス・バラバの名は古くより知られていたと考えてよい。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
食事は
聖餐
(
せいさん
)
のような厳かさと、ランデブウのようなしめやかさで執り行われて行く。今やテーブルの前には、はつ夏の澄める空を映すかのような薄浅黄色のスープが置かれてある。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
僧らは
菩提達磨
(
ぼだいだるま
)
の像の前に集まって、ただ一個の
碗
(
わん
)
から
聖餐
(
せいさん
)
のようにすこぶる儀式張って茶を飲むのであった。この禅の儀式こそはついに発達して十五世紀における日本の茶の湯となった。
茶の本:04 茶の本
(新字新仮名)
/
岡倉天心
、
岡倉覚三
(著)
丁度その日曜は
聖餐
(
せいさん
)
の日に当っていた。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
と、敷居の上に、用意の
聖餐
(
せいさん
)
を捧げた僧が現われた。小がらな白髪の老人である。そのうしろから、巡査がついてきた。通りから一緒なのである。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
それからすぐに
懺悔
(
ざんげ
)
をすることと
聖餐
(
せいさん
)
を受けることを所望した。彼の懺悔を聞く相手はいつもパイーシイ主教であった。この二つの聖秘礼ののち、聖油塗布の式が行なわれた。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
明日はも一度、ぜひ
聖餐
(
せいさん
)
を受けたいと申しておられる。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
“聖餐”の解説
聖餐(せいさん)とはイエス・キリストの最後の晩餐および、後にその再現として執行してきた典礼的会食をいう。「エウカリスト」(ユーカリスト)の日本語訳。「聖餐」はおもに西方の教派で使われる訳語だが、カトリック教会では「聖体祭儀」、「聖体の秘跡」と呼ばれる。日本の聖公会、プロテスタント教会などでは「聖餐式」と呼ばれる。正教会では「聖体礼儀」、「聖体機密」「領聖」と呼ばれる。「主の晩餐」の語はいずれの教派でも使われる。
(出典:Wikipedia)
聖
常用漢字
小6
部首:⽿
13画
餐
漢検準1級
部首:⾷
16画
“聖餐”で始まる語句
聖餐式
聖餐杯
聖餐盃
聖餐拝受式