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老婆
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ばあさん
ふりがな文庫
“
老婆
(
ばあさん
)” の例文
あの
洋妾
(
らしやめん
)
上りの
老婆
(
ばあさん
)
とは違つて、金はあつても壽命のない男だと見える。吾儕は斯の不幸な亭主の沈んで居るといふ洞を望んで通つた。
伊豆の旅
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
加藤の家へも
梅干飴
(
うめぼしあめ
)
を持って帰ってやると、
老人
(
じいさん
)
に
老婆
(
ばあさん
)
は
大悦
(
おおよろこ
)
びで、そこの家でも
神棚
(
かみだな
)
に総燈明をあげて、大きな長火鉢を置いた座敷が
綺麗
(
きれい
)
に取りかたづけられて
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
長峰の下宿の
女房
(
かみさん
)
も、権之助坂の団子屋の
老婆
(
ばあさん
)
も、私は至るところで千代子の恋の噂を耳にした、千代子は絶世の美人というのではないけれども、大理石のように
緻
(
こま
)
やかな
肌
(
はだ
)
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
彼女は留守宅を
老婆
(
ばあさん
)
に托して行くこと、名古屋廻りの道筋を取って帰国することなどを、叔父や叔母に話して置いて、心忙しそうに別れて行った。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
そこは、
往時
(
もと
)
女髪結で直樹の家へ出入して、直樹の母親の髪を結ったという
老婆
(
ばあさん
)
が見つけてくれた家であった。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
入口の
片隅
(
かたすみ
)
には、
故国
(
くに
)
の方の娘達にしても
悦
(
よろこ
)
びそうな白と薄紫との木製の
珠数
(
ずず
)
を売る
老婆
(
ばあさん
)
があった。その老婆も仏蘭西人だ。岸本は本堂の天井の下に立って見た。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
路地の角に、豊世と
老婆
(
ばあさん
)
の二人が
悄然
(
しょんぼり
)
立って、見張をしている。そこへ三吉が帰って来た。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
二日の間の旅で、吾儕はこの馬丁と懇意に成つて、知らない土地のことを
種々
(
いろ/\
)
と教へられた。この馬丁から、色男の爲に石碑を建てたとかいふ
洋妾
(
らしやめん
)
上りの
老婆
(
ばあさん
)
のことまで教へられた。
伊豆の旅
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“老婆”の意味
《名詞》
老婆(ろうば)
年を取った婦人。
(出典:Wiktionary)
“老婆(おばあさん)”の解説
おばあさん(お婆さん/お祖母さん)は、日本語において、直系尊属2親等に当たる女性(祖母)、もしくは高齢の女性を指す一般語(老婆、媼)として使用される。対義語はおじいさん、または孫、孫娘。
(出典:Wikipedia)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
“老婆”で始まる語句
老婆心
老婆子
老婆様
老婆樣
老婆然
老婆心切