“置火燵”の読み方と例文
読み方割合
おきごたつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
焼海苔に銚子ちょうしを運んだ後、おかみさんはお寒いじゃ御在ませんかと親し気な調子で、置火燵おきごたつを持出してくれた。
雪の日 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
十二時過から御仙は通夜つやをする人のために、わざと置火燵おきごたつこしらえてへやに入れたが、誰もあたるものはなかった。主人夫婦は無理に勧められて寝室へ退しりぞいた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
甥は僕をすぶった。僕は置火燵おきごたつに当ったまま、三十分ばかり昼寝をしたらしい。置火燵の上に載っているのは読みかけた Gulliver's Travels である。
不思議な島 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)