罪障ざいしやう)” の例文
一念いちねん弥陀仏みだぶつ即滅そくめつ無量むりやう罪障ざいしやうと聞けど、わが如き極重悪人の罪を救はれざらむ事、もとより覚悟の前ぞかし。南無なむ摩里阿マリア如来によらい。南無摩里阿如来と両手を合はせて打泣き/\方丈に帰り来りつ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
殺さんと致せしは如何なる天魔てんま魑入みいりしやと今更後悔仕こうくわいつかまつるもせんなき事なればせめては罪障ざいしやう消滅せうめつため懺悔ざんげ仕つるなり因ては御殿場村の條七娘里儀の不義も何も引纏ひきまとめて惡事は此九郎兵衞なれば御はふどほりの御所刑しおき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)