しゅく)” の例文
山伏は、耳がないように、ただまなこだけにらんらんと、人をほうむるような炎をたいている。金剛わらんじの足の指が、百足むかでの背みたいに、一しゅく一縮地をにじり詰めてくる。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)