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編上靴
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あみあげぐつ
ふりがな文庫
“
編上靴
(
あみあげぐつ
)” の例文
前のめし屋のランプの影から、やがて二、三人
編上靴
(
あみあげぐつ
)
を
穿
(
は
)
いたのが出て来て、こういう時は仕事のある福音だった。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
したか忘れたけれど——白の
頸卷布
(
カラー
)
に、半分締め殺されさうになつて、厚底の
編上靴
(
あみあげぐつ
)
をはいて
反
(
そ
)
り返つてる青二才の牧師補と云つたやうなのか知ら、えゝ?
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
足枷
(
あしかせ
)
をおもわせる赤い豚革の
編上靴
(
あみあげぐつ
)
が、まるで彼を風に吹き飛ばされないための
錘
(
おもり
)
のようにならんでいた。
煙突
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
無人
(
ぶにん
)
で失礼。さあ、どうぞ、と
先方
(
さき
)
は
編上靴
(
あみあげぐつ
)
で手間が取れる。主税は気早に靴を脱いで、
癇癪紛
(
かんしゃくまぎれ
)
に、突然二階へ懸上る。段の下の
扉
(
ひらき
)
の蔭から、そりゃこそ旦那様。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
思わず耳と眼を
塞
(
ふさ
)
いで立ち
竦
(
すく
)
んでいた私は、その音響が通過すると直ぐに又、新聞記者の本能に立帰った。
編上靴
(
あみあげぐつ
)
を宙に踊らせて、二十間ばかり向うに投げ出されている、屍体の傍へ駈けつけた。
空を飛ぶパラソル
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
編上靴
(
あみあげぐつ
)
をシッカリと
搦
(
から
)
み付けて、勝手口から
佩剣
(
はいけん
)
を釣り釣り出て来ると、国道とは正反対の裏山に通ずる
小径
(
こみち
)
伝いにサッサと行きかけたので、表通りで待っていた一知青年は、慌てて追っかけて来た。
巡査辞職
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
編
常用漢字
小5
部首:⽷
15画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
靴
常用漢字
中学
部首:⾰
13画
“編上”で始まる語句
編上
編上沓