綿片わたぎれ)” の例文
もとより藁屑わらくず綿片わたぎれもあるのではないが、薄月うすづきすともなしに、ぼっと、その仔雀の身に添って、かすみのような気がこもって、包んでまるあかるかったのは、親のなさけ朧気おぼろげならず
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)