絵屏風えびょうぶ)” の例文
旧字:繪屏風
そして「大宋国山川社稷之図さんせんしゃしょくのず」という大きな構図の絵屏風えびょうぶが立てめぐらしてあり、屏風の裏面は白無地だったが、ふと、柴進がそのうしろにまわってみると、何と
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて半蔵が平兵衛と共に案内されて行ったところは、二間ふたま続きの奥まった座敷だ。次ぎの部屋へやの方の片すみによせて故人蘭渓らんけいの筆になった絵屏風えびょうぶなぞが立て回してある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その隆運の気は、この六波羅の地相にも、まるで、絵屏風えびょうぶひろげたようにみなぎっていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)