細粉さいふん)” の例文
木と木の摩擦は木質より細粉さいふんを生じ、此細粉はねつの爲にげてホクチの用を爲す。是實驗じつけんに因りて知るを得べし。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
空も森も伽藍がらんも池も山門も、ありとあらゆるかたちのものが、シットリとした水気みずけをふくんで、すず細粉さいふんでも舞っているように光る、ほのかな春月がどこかしらにある。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)