素描デツサン)” の例文
これは死の素描デツサンではないのか? 一本一本針を刺されながら、いつのまにか僕の腕に、死の頭文字イニシアルの見事な入墨が、完成されつつあるのではないのか?
死の素描 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
洋画家の満谷みつたに国四郎氏はこのごろ謡曲に夢中になつて、画室アトリエで裸体画の素描デツサンる時にも、「今はさながら天人てんにん羽根はねなき鳥の如くにて……」と低声こごゑうたひ出すのが癖になつてゐる。