“デツサン”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
素描66.7%
下図33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは死の素描デツサンではないのか? 一本一本針を刺されながら、いつのまにか僕の腕に、死の頭文字イニシアルの見事な入墨が、完成されつつあるのではないのか?
死の素描 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
洋画家の満谷みつたに国四郎氏はこのごろ謡曲に夢中になつて、画室アトリエで裸体画の素描デツサンる時にも、「今はさながら天人てんにん羽根はねなき鳥の如くにて……」と低声こごゑうたひ出すのが癖になつてゐる。
まだ旧套を脱し切らぬ前期の作に於てもこの画家の色彩の特調とくてう下図デツサンの確実な事とを示して居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)