純子じゆんこ)” の例文
その時、すすむちやんと純子じゆんこちやんとが、はしやいで玄関から帰つて来ました。二人とも風呂敷包をダランとさげて、進ちやんは顔にお面をかぶつてゐました。
母の日 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
「ええ。まだおひるすぎですもの。一時ごろになると、純子じゆんこちやんが帰つて来るでせうし、二時ごろに耕一かういちさん、三時ごろに蓉子ようこねえちやんが帰つて来るはずだわ。」
母の日 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
お父様は青白い顔をして、うち耕一かういち君たちを遊ばせ、お母様は赤ん坊の純子じゆんこちやんをおんぶして、お父様のお友達を訪ねまはつてお金を借りたり、仕事口をさがしてもらつたりしたのです。
母の日 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)