紅色くれなゐ)” の例文
どうおとするを見れば、斯は如何に紅色くれなゐの洋装婦人と踊り狂へる六尺ゆたかの洋人の其の鼻もつととびに似たるが、床の滑かなるに足踏み辷らして、大山のくづるゝ如く倒れしなりけり。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
放たせ玉ふ赤光の谷〻山〻に映りあひ、天地忽ち紅色くれなゐになるかと見る間に失せ玉ひぬ。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かがとにしめる紅色くれなゐ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)