“紅紐”の読み方と例文
読み方割合
べにひも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
袖口だけに刺繍(ぬい)のある裾短(すそみじ)かな繍(ぬい)の上(う)わ着(ぎ)、洒落者(しゃれもの)とみえて、黒紗(くろしゃ)の卍頭巾(まんじずきん)には、紅紐(べにひも)で結(ゆ)ッた髷(まげ)が紅花みたいに透いてみえる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それにしては、どこやら垢(あか)ぬけし過ぎた艶姿(あですがた)だ。旅粧(たびよそお)いもきりっと身についていて、裾みじかに裳(も)をからげ、市女笠の紅紐(べにひも)が白い顎(あご)によく似合っている。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紫紺地(しこんじ)の頭巾に面(おもて)をくるんだ弦之丞と、青い富士形の編笠に紅紐(べにひも)をつけて、眉深(まぶか)くかぶったお綱とは、せわしない往来をよけて、農人橋(のうにんばし)の手欄(てすり)から川の中を見下ろしていた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)