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紀文
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きぶん
ふりがな文庫
“
紀文
(
きぶん
)” の例文
奈良茂
(
ならも
)
、
紀文
(
きぶん
)
、
難波屋
(
なんばや
)
、
淀屋
(
よどや
)
などという
黄金
(
こがね
)
の城廓によるものが、武人に対立しだしている。
小成金
(
しょうなりきん
)
はその下に数えきれないほど出来た。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それはそれとして、日本の上流社会の一番ドエライところを代表したのがこれ位のところで、
紀文
(
きぶん
)
や
奈良茂
(
ならも
)
の昔語りよりも大分落ちるようである。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
今の世に
何人
(
なんびと
)
の戯れぞ。
紀文
(
きぶん
)
が
杯流
(
さかずきなが
)
しの昔も忍ばるる
床
(
ゆか
)
しさと思う
間
(
ま
)
もなく、早や二、三
艘
(
そう
)
の屋根船が音もなく流れて来て石垣の下なる
乱杭
(
らんぐい
)
に
繋
(
つな
)
がれているではないか。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
同様にまた
紀文
(
きぶん
)
大尽の成金は詩的であって、安田善兵衛の勤倹貯金はプロゼックだ。
詩の原理
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
さはあれ、このお嬢様、べつに女
紀文
(
きぶん
)
を気どる次第でもなく、
厭味
(
いやみ
)
な所もさらさらない。ただこうした色彩の
雰囲気
(
ふんいき
)
につつまれているのがわけもなく面白いのであるらしい。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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現在千八百石を給されているが、日常、柳沢吉保の豪奢なる生活を見たり、元禄の世態の中に、
紀文
(
きぶん
)
や名もない
成金町人
(
なりきんちょうにん
)
などの暮しぶりを見るにおよんでは、いよいよかれの不足は大きかった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
紀
常用漢字
小5
部首:⽷
9画
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
“紀文”で始まる語句
紀文奈良茂