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糶上
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せりあ
ふりがな文庫
“
糶上
(
せりあ
)” の例文
「こちらが菊人形の元祖、
植半
(
うえはん
)
でござい。当年のご覧ものは、中は廻り舞台、三段返し
糶上
(
せりあ
)
げ。いちいち口上をもってご案内。サア、評判評判」
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
或人が四千五百弗まで
糶上
(
せりあ
)
げて落したそうだ。一体虎なんかは
香具師
(
やし
)
の買うものだろう。
髪の毛
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
中でも、あばき合いで
糶上
(
せりあ
)
げられたのは、
阿片
(
あへん
)
、魔薬、毒のたぐい、紫ギヤマンの
瓶
(
びん
)
や黒い
薬塊
(
やっかい
)
を見ると、けいず
買
(
か
)
いどもは、肉を争奪する
獣
(
けだもの
)
のように、仲間争いをして引きこみます。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十貫、百と
糶上
(
せりあ
)
げるのに、尾を下にして、頭を上へ上へと上げる。……景気もよし、見ているうちに値が出来たが、よう、と云うと、それ、その鯛を目の上へ差上げて、人の頭越しに
飜然
(
ひらり
)
と投げる。
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
糶
漢検1級
部首:⽶
25画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“糶”で始まる語句
糶
糶売
糶出
糶市
糶台
糶声
糶場
糶屋
糶呉服
糶賣