“精髄”の読み方と例文
読み方割合
せいずい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋作氏は、立上のやつ、独逸ドイツから近代眼科学の精髄せいずいをかっぱらって来やがったそうだ。と、恐悦きょうえつしながらキャラコさんに話してきかせた。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
水と火をもって鍛えにきたえる刀作の術にあっては、その水と火に一家独特の精髄せいずいを遺した孫六専案の秘法は、じつにいくばくの金宝を積んでも得難いものに相違なかったろう。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そしてその空中には虹のようなり橋をけ、玉龍金鳳を一郭とし、それをめぐる千門万戸も、それぞれ後漢文化の精髄せいずいと芸術のすいをこらし、金壁銀砂は目もくらむばかりであり
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)