“せいずい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
精髄66.7%
正瑞16.7%
精随16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水と火をもって鍛えにきたえる刀作の術にあっては、その水と火に一家独特の精髄せいずいを遺した孫六専案の秘法は、じつにいくばくの金宝を積んでも得難いものに相違なかったろう。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
宛名あてな苾堂ひつどう桑原氏くわばらうじ、名は正瑞せいずいあざな公圭こうけい、通称を古作こさくといった。駿河国島田駅の素封家で、詩および書を善くした。玄孫喜代平きよへいさんは島田駅の北半里ばかりの伝心寺でんしんじに住んでいる。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ものの哀れが東洋芸術の精随せいずいであることは言うまでもない。ドヴォルシャークが、派手はでなアメリカ人にも、理屈りくつ好きのヨーロッパ人にも、瞑想的めいそうてきな東洋人にも喜ばれるのはそのためである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)