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粟粥
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あわがゆ
ふりがな文庫
“
粟粥
(
あわがゆ
)” の例文
落したかと
慌
(
あわ
)
てたが、よくよく考えてみると、さっきの
庫裡
(
くり
)
で、
粟粥
(
あわがゆ
)
をふうふう吹いて食ううちに、粥をこぼしたので、脱いでおいた覚えがある。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ここには、
崔道成
(
さいどうせい
)
という悪僧と、
丘
(
きゅう
)
小
(
しょう
)
一という
行者
(
ぎょうじゃ
)
の悪いのが、わがもの顔に住んでおる。……わしらはその二人に寺を奪われて、やっと
粟粥
(
あわがゆ
)
をすすって生きているばかりなのじゃ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
粟粥
(
あわがゆ
)
を
金
(
きん
)
の
粥
(
かゆ
)
、
玄米粥
(
くろごめがゆ
)
を銀の粥などと
洒落
(
しゃれ
)
ていたのは、もう二十日も前の夢で、焼け跡の味噌や沢庵漬も掘りつくし、馬糧の燕麦も喰べてしまい、およそ喰えそうなものは、土をふるい
日本名婦伝:谷干城夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「足軽や侍の喰っているのを見たら、玄米ではありません、
粟粥
(
あわがゆ
)
や芋粥です。それから、荷駄馬の骨が捨ててありました。馬の肉も喰べています。山中どこを見たって、豆俵も米俵もありませぬし」
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
粟
漢検準1級
部首:⽶
12画
粥
漢検準1級
部首:⽶
12画
“粟”で始まる語句
粟
粟田口
粟立
粟粒
粟津
粟餅
粟田
粟飯
粟生
粟野